2009年11月5日木曜日

第6回「こどもがしてほしいこと」

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こんばんわ。すっかり朝が寒くなって、布団から出るのが億劫になってきました。

冬到来ですね。

インフルエンザにおびえながら毎日生きています。

手洗い、うがいは忘れずに!

ということでうみほどコラムです。よろしくおねがいします。


今回のテーマですが「こどもがしてほしいこと」です。

普段相談などの活動をしていると、このテーマもよく出る話題だったりします。

まあよくあることから書いていかないと、いつまでたってもネタが終わらないので

先入れ、先出しの精神で進めて行きたいと思います。

というわけで、前置きはこれくらいにしておいてテーマに入ります。


子どもに何をしてあげればいいんですか?とよく聞かれます。

しかし、子ども一人一人、事情も、状況も、状態も違うので

こうすればいいよ!と言ってあげたい所ですが

こればっかりはなんとも言えないのが、不登校の難しさでしょうか?

と言っても、これは物理的な何をしてあげればいいんですか?の答えだと思います。


本当に子どもがして欲しいところは、実は物理的な部分ではありません。

〇〇を買って欲しいとか、〇〇をして欲しいとか、〇〇に行きたいとか

言った言葉は、確かに子どもにとって、して欲しいのかもしれません。

このような欲を満たしてあげる方がよい時期も、もちろんあります。

しかし、根本的にはこのようなことをしてあげても、子どもは満たされません。


では何をしてあげればいいの?と頭の中で「?」が一杯になってるかもしれません。

でも私はこう考えています。

「心意気」 これだと。

まあそれこそ「???」だと思います。しっかり説明します。


物理的欲求から信頼関係を築いていくことも、大切だとおもいます。

子どものことを、すべて受け入れる導入として

すべての事柄を、言うままにやってあげることは非常に大切だと思います。

例えば、子どもが望めば一緒に寝たり、一緒にトイレに行ってあげることも時には必要なことです。

ある程度信頼関係が築けてくると、

本当の意味でして欲しいことを、子どもは最初から心の中に溜め込んでいるのですが

それをやっと表現してくれます。

それは


自分のつらい気持ちをわかってほしい。」


行き着くところ、ここだと思っています。

やっと自分のことを、しゃべれると思った信頼関係を築けた人(親だとベストですが…)に

自分のつらい気持ちをわかってもらいたい。ということなんです。

ここで大切なのは、

状況を打開したいわけではないという所です。

大人だとつい、「じゃあこうしようか?」なんて思ってしまいがちですが

そこは望んでいません。

「あー。大変だったね。」とか「がんばってきたんだね。」とか

その子の今のつらい気持ちを受け止めてあげればいいのです。

何も答えなんて望んじゃいません。

ただようやく出た小さな声を聴いて欲しいのです。

だから心意気なのです。

物理的なことではなく、その子をそのまま受け止めてあげることが

そのまま子どもにとってして欲しいことに、繋がってくるはずです。